あけましておめでとうございます。皆様には新しい年をご健勝にてお迎えのことと存じます。昨年、合唱団「スコラ・カントールム」は創立20周年を迎えました。バッハの「ミサ曲ロ短調」と、国際基督教大学クリスマス演奏会への出演で、この記念すべき年を飾ることができたのは、団員一同の大きな喜びです。皆様の変わらぬご支援とご指導に、厚く感謝申し上げます。
さて、恒例の定期演奏会の季節となりました。2011年2月13日(日)、例年よりもすこし早めの開催です。会場はいつもの武蔵野市民文化会館小ホール、開場14:30、開演15:00でございます。
今回はバッハのモテット「イエスよ、わが喜び」BWV227と、ドメニコ・スカルラッティの「スタバート・マーテル」を演奏会の柱とし、それにまつわる諸曲をご紹介する形でプログラムを組みました。バッハとスカルラッティはともに1685年に生まれた巨匠ですが、その作風には大変な違いがあります。しかし先達から学んだ対位法の技法は両者に共通しております。バッハは5声、スカルラッティは例外的に大きい10声という編成を用いて、見事な音の綾を作り出します。そして彼らの業績に直接繋がる偉大な先例として、ビクトリア、ドメニコの父であるアレッサンドロ・スカルラッティ、そしてバッハの前任のトーマス・カントールであったクーナウの作曲と伝えられる素晴らしいモテットを演奏いたします。
また「イエスよ、わが喜び」は、コラールの種々の編曲と精緻な対位法楽曲の組み合わせからなっていますが、コラール編曲・変奏は、オルガンの分野で大変発達しておりました。この演奏会では、バッハ作曲のコラール・パルティータ(変奏曲)の中で最も壮大な名曲、「ようこそ、慈悲あつきイエスよ」BWV768を、おなじみの今井奈緒子さんの独奏でお聴きいただきます。今井さんの滋味あふれる演奏にもどうぞご期待ください。
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